いつも元気いっぱいで遊んでいる愛犬が最近よく下痢をするようになった。
「何かの病気かな?」と心配になられた方も多いと思います。
下痢の原因は食事(ドッグフード等)や病気、ストレスなど原因は様々です。
なぜ食事(ドッグフード)が原因で下痢をするのか?下痢をした場合どんな病気が潜んでいるのか?
今回は皆さんが気になる愛犬の下痢の原因を徹底解説致します。
ドッグフードを変えたら下痢になるの?
結論から言いますと、下痢の原因の一つにドッグフードの変更が関係している場合があります。
また、古くなったドッグフードなども下痢の原因になる事がありますし、賞味期限内でも時間が経てば酸化してきますので注意が必要です。
犬も人間同様にそれぞれ個人差がありますが、お腹の強い子もいれば弱い子もいます。
ドッグフードを変えた際はうんちの具合をこまめに見てあげましょう。軟便の場合は慣れてくると普通の硬さに戻る事もありますが、下痢の場合は合わない可能性が高いので注意しましょう。
正常な排便の回数だけど、ちょっと便が柔らかいといった場合はあまり心配はいらないでしょう。
食べ残しが多いからと頻繁にフードを変えてしまうと、消化が追いつかなくなってしまい、下痢を起こしやすくなりますので注意しましょう!
実際にうちのポメちゃんもフードを変えたら、 下痢をしてしまいましたので今は以前あたえていたドッグフードに戻しました。
下痢が原因で考えられる5つの病気とは?
下痢で考えられる病気を下記でまとめました
- 出血性胃腸炎
- 食物アレルギー
- 中毒症
- 肝疾患
- 腫瘍
出血性胃腸炎
急に症状が発症される病気で、元気だった愛犬が数時間から半日にかけ元気がなくなり血液混じりの臭いのある下痢や嘔吐がみられます。
急に嘔吐したりドロドロの血便、血混じりの下痢などで発見されるケースが多いです。
ショック症状がでたり、命に関わる場合があるなど、重篤になるケースもありますので非常に注意が必要です。
上記の症状がでた場合、直ちに病院に連絡し受診しましょう。
- トイプードル
- ポメラニアン☚ 我が家のあんこ君
- ミニチュアダックスフンド
- マルチーズ
食物アレルギー
食物アレルギーとは食べ物の中に含まれるタンパク質に対する過剰な免疫反応によって下痢をしたり、嘔吐や皮膚の痒みなどの症状の事を言います。
症状のなかには目や口の周り、手足、わきの下、肛門周辺の痒み、皮膚炎や外耳炎などを発症するケースもあります。皆同じ症状という訳ではなく、皮膚に症状がでない子もいますし、その子にによって下痢・軟便、嘔吐だけの場合もあります。
食物アレルギー自体は治すことは難しいですが、原因になっている食べ物を与えないようにする事で食物アレルギーを予防できます。
食物アレルギーの特定は難しいので、症状がひどい場合は病院に連絡し受診するようにしましょう。
病院で血液検査をして食物アレルギーの原因を特定することで、愛犬の体調管理がしやすくなりますので、必ず調査しましょう。
中毒症
【中毒になるものを以下でご紹介します】
中毒性のある植物
チューリップ(球根) | キキョウ |
スイセン | ポインセンチア |
ユリ(球根) | クリスマスローズ |
アロエ | ソテツ |
シャクナゲ(葉) | イチイ など |
中毒性のある物と食べ物
保冷剤 | タマネギ |
キシリトール | ぶどう/レーズン |
アボカド | チョコレート |
トマト(芽、葉) | さくらんぼ |
ナス(芽、葉) | ナッツ類 |
中毒性のある物の中で身近にある物や普段あまり見ない物もありますので、散歩の時などには注意が必要です。中でも注意が必要なのは家庭の中で日常的に使用しているものや食べ物です。
タマネギ、チョコレート、ぶどうなどは有名ですが、特に注意して頂きたいのが保冷剤です。保冷材の中に含まれるエチレングリコールという液剤は危険な中毒症状があり、誤飲した量によっては死の危険性があります。
実際にうちのポメちゃんは保冷剤を誤飲して大変な事になりました!
実際にうちのポメちゃんが保冷剤を誤飲し、病院に行くまでにした事はこれです。
・保冷剤を袋に入れて説明できるよう にした
・誤飲した大体の時間をメモをした
・症状などを細かくメモし、確実に伝えられるようにした
・吐いても大丈夫なようにポメちゃんをタオルで包んだ
上記に関しては当たり前の事と言われるかもしれませんが、実際に愛犬が中毒症状でフラフラしているのを見ると冷静ではいられません。「実際に自分はそうでした」
なので確実に伝えられるようにメモをし病院に向いました。
発見が早かった為、下痢の症状は出ませんでしたが今は元気で走り回っています。
何かあった時は上記のチェックポイントをおさえ医師に症状を的確に伝える事で迅速に対応できると思います。
肝疾患
【消化器系の異常で下痢をする事があります】
慢性肝炎
慢性肝炎とは肝臓が長期間にわたり炎症を起こしてしまう病気です。慢性肝炎は身体のいろいろな場所に症状が現れます。初期の段階では、あまり症状に特徴が無く発見されにくく治療が遅れてしまう事があります。
末期の肝炎では、黄疸や腹水が症状として現れます。
わんちゃんの中には黄疸ができるまで変わった様子を見せない子もいますので、いきなり体調が悪化したように見える場合があります。
また急性肝炎が進行し慢性肝炎をひき起こすケースもありますので注意が必要です。
【肝臓の炎症が広がってしまうと以下の症状が現れます】
- 元気がなくなる
- 食欲不振
- 下痢
- 嘔吐
- 黄疸(歯茎、耳の中、白目が黄色くなる)
- 腹水(お腹の中に水がたまる)
慢性肝炎の原因
- 感染性
- 肝臓に銅が蓄積した
- 薬物(ステロイドの長期使用など)
急性肝炎
犬の急性肝炎とは肝臓に急に激しい炎症が起きる疾患になります。
急性肝炎の主な原因はウイルスや細菌、寄生虫による感染性や化学物質による中毒性によって起こります。
それらによってかなりの数の肝細胞が障害を受けてしまった場合、上記の慢性肝炎に進んでしまう事もあります。
基本的には慢性肝炎と同じ症状になりますが、尿の量が多かったり水の飲む量が多かったりと若干違いますので注意しましょう。
- 元気がなくなる
- 食欲不振
- 尿の量が多い
- 水を多く飲む
- 下痢
- 嘔吐
急性肝炎の主な原因
- 細菌感染
- 農薬
- 殺虫剤
- 洗剤
- 重金属
- キシリトール など
最後に
犬の下痢の原因は 食べ物、中毒性、食物アレルギー、肝疾患などさまざまです。
食べ物(ドッグフード)などが原因であればすぐに前の物に戻す事ができるので安心ですが、中毒症の場合はそうはいきません。
なので、まずは下痢をした場合は何か中毒になるものを誤飲してないか?などをを確認しましょう。
元気なのに下痢が長くと続くようであれば、危険な病気が潜んでるケースがありますので直ちに医師に相談し病院を受診しましょう。