愛犬の尿の匂いのチェックは人間と同様に健康状態を確認するのに欠かせません。
いきなり尿が臭くなったりすると病気なんじゃないかと不安になる事もあると思います。
今回は愛犬の尿が臭くなる本当の原因、考えられる病気やその症状を徹底解説していきます。
愛犬の尿が臭くなる3つの原因
水分不足
与えている水分が不足してしまうと尿が濃くなってしまい、アンモニア臭が強くなります。
尿が出る量が少なくなると排尿回数が減り膀胱炎になるリスクも増えますので、こまめに水の量をチェックし、きらさないように注意しましょう。
食べ物を変えた
普段食べていたフードを変えた場合、尿の匂いが変わる場合があります。
フードを変える場合はトライアルセットなどを使って何種類か試すことをオススメします。
年齢、犬種などによっても合うフード、合わないフードがありますので、根気よく探してみましょう。
薬を与えている
けがや病気などで愛犬に薬を与えている場合や健康のためサプリメントを与えている場合、尿の匂いが変化する事があります。薬・サプリメントのふたつで尿の匂いが変わった場合、特に病気ではないので心配いらないでしょう。しかし投薬が終了しても匂いが続く場合、他の原因が考えられるので、注意が必要です。
尿が臭い場合に考えられる病気
前立腺炎(男の子限定)
前立腺とはオスのみにある生殖器です。前立腺炎の症状は前立腺に細菌が感染し、激しい痛みや炎症を引き起こす状態です。前立腺炎の主な原因は2つあります。1つ目は最初にご説明した、前立腺内に大腸菌やブドウ球菌などが尿道から侵入し細菌感染するケース、2つ目は治療した際に誤って尿道から細菌が侵入し、発症したケースを「医原性」といいます。次のような症状を併発していたら注意しましょう。
- 発熱
- 嘔吐
- 尿がにごってる
- 血尿
- ぐったりして動かない
上記の症状を併発してる場合は、すぐに医師に相談し、病院を受診しましょう。
膀胱炎
膀胱炎とは膀胱が細菌感染や結石で傷つけられて炎症を起こす病気です。オスよりもメスの方が尿道が短く地面に触れている事が多いので、メスの方が慢性化したり再発を繰り返す場合があります。膀胱炎の場合、尿全体もしくは尿の終わりに血尿がみられるので注意が必要です。
【また以下の場合も注意が必要です】
- アンモニア臭が強く鼻を刺激するような匂いの場合
- オシッコが普段と明らかに違う匂いの場合
- オシッコだと感じられないほどの強烈な匂いの場合
特に上記2.3.の場合、膀胱の中に膿が溜まってしまい、匂いを発生させている可能性がありますので、すぐに医師に相談し病院を受診しましょう。
尿道炎
基本的な症状は膀胱炎と同じで細菌感染や結石などで傷つけられて炎症起こす病気です。
膀胱炎との違いを見分ける方法は、膀胱炎は尿全体もしくは尿の終わりに血尿がみられますが、尿道炎の場合は排尿の最初に血尿がみられます。
糖尿病
糖尿病とは膵臓でつくられたインスリンというホルモンが不足したり働きが悪くなると、体に取り込めなかった糖が血液中の大量にのこるため、血液中の糖の濃度が高くなってします病気です。糖尿病はオシッコに多量の糖が含まれるため匂いは少し甘くキツイ匂いがします。
【糖尿病を見分けるため以下のケースに注意しましょう】
- 血糖値が異常に高い
- 尿糖がずっと出ている
上記の場合は医師に相談し検査をしましょう。
検査をする際に注意して頂きたいのが、糖質の多い物を食べた時は血糖値が上がるのですぐに検査をしてしまうと正しい結果が出ない事があります。
検査を受ける前は糖質の高いものは控え、万全状態にして行いましょう。
尿が臭くならないようにする為の3つの予防法
- こまめな水分補給
- 与えているフードを変えてみる
- 病院での定期的な尿検査
すぐに見直せる水分補給とフードの変更は尿の匂い改善に効果的です。しかし1番安全で確実なのは病院での定期検査です。年に1回など決めて行くようにすれば愛犬にとっても安心といえます。
うちのポメちゃんは1年に1回病院で定期検査をしています。体重管理もそうですし、尿検査をする事で病気の早期発見できるができるからとっても安心です。
尿が臭くなってしまった時の対処法
愛犬の尿の状態をしっかり観察する事で、病気の早期発見に結びつくケースが多いです。
尿の匂いや色、血が混じってないかなどのを見る事が大切です。
もし尿に血が混じっていたり、匂いが明らかにいつもと違う場合は、直ちに医師に相談し病院を受診しましょう。
病院に行く前にチェックしましょう
- 病院に行く際は、いつから症状がでているのか?
- 血が混じっていたら写メなどを撮って医師に見せましょう!
- 匂いの場合は伝えるのが難しいですが、甘い、刺激臭、など
正確に症状、状態を伝えられるようにメモをしてから病院へ行く事で迅速に対応してもらえるのでオススメです。