皆さんも愛犬がくるくると回りだし、びっくりした経験があるかと思います。
最初に見た時は、病気なの?と心配になった方もいらっしゃいますよね。
今回は、愛犬がくるくる回る本当の理由と考えられる病気、原因などを徹底解説していきます。
愛犬がくるくる回る本当の理由
- ウンチをしたい時
- 寝床を整えている
- 喜んでいる時
- ストレス性からくるもの
- おしり周りに何かある、またはついてる
ウンチをしたい時
愛犬がウンチをする前に、トイレシートや地面などを嗅ぎながらくるくる回るところを見たことがある方もいらっしゃると思います。
犬はウンチしている間はとても無防備な状態になります。
無防備という事は、野生では排便中に敵に襲われる可能性もあります。なのでこの場所が安全なのかどうかを、くるくると周りを見たり、においを嗅いだりしながら確認していると昔から言われています。
寝床を整えている
犬が寝る前に寝床くるくる回る理由は、安全で寝心地のいい場所かどうかを確認するためと言われています。この行動は、犬の先祖から引き継がれ、家庭で飼われるようになっても、その名残があると考えられます。
うれしい時
家でお留守番をしていて、飼い主が帰ってきた来た時。待ちに待ったご飯をもらえる時や飼い主とおもちゃで遊んでる時などにくるくると回り、嬉しさを爆発させたりするので見ているととても愛らしいですよね。
うちのポメはたまに「大丈夫か?」と思うくらいくるくる回るのでちょっと心配になりますね。
ストレス性からくるもの
犬は人間と同様、生活していくうえで少なからずストレスを感じます。
ストレス状態が続くと、自分のしっぽを追いかけてくるくる回り、ストレスの発散をしたりします。
さらに問題なのが、しっぽを追いかけてくるくる回り、そのしっぽを自分で噛んで傷をつけてしまうことです。噛むという行動自体が常態化しないように注意しましょう。
尾追いが常態化するようであれば、常同障害の疑いがありますので、愛犬の行動をよく観察してみましょう。常同障害については下記で解説してますのでご覧ください。
おしり周りに何かある、またはついている
- 傷や虫刺されが原因でおしりが炎症を起こしている
- ウンチなどがおしりについている
- おしり周りに粘着性のある物やゴミがついている
犬は上記のように、おしり周りの炎症部分を舐めようとしたり、おしり周りに付いた何かが気になりくるくると回ってしまうのです。
愛犬がおしりを気にして頻繁にくるくる回るようであれば、おしり周りを念入りにチェックをし、傷や虫刺さされが無いかどうか見てあげましょう。
くるくる回るのは病気が原因?
くるくる回る原因には病気が潜んでる場合がありますので、以下でご紹介します。
- 常同障害
- 認知症
- 脳腫瘍
- 内耳炎
常同障害
常同障害とは不安障害のひとつで、ストレスがたまり、自分がどうしたらいいのかわからなくなってしまった時に普段しない様な行動「くるくる回ったり」を繰り返す症状です。同じ行動を繰り返す事でストレスを解消しています。しかし解消しきれず、ストレス状態が継続し、行動がエスカレートすると常同障害になってしまうのです。
認知症
犬も高齢になると認知症になる確率が高くなります。認知症になると同じ場所を何回もくるくる回ったり、普段できていたトイレを繰り返し失敗したり、壁にぶつかっても進もうとしたりと、さまざまな症状がみられます。
脳腫瘍
脳腫瘍とは脳にできる癌になります。脳自体に癌ができる原発性脳腫瘍と乳癌や肺癌、悪性リンパ腫等の別の個所にできた癌を転移性脳腫瘍があります。そして脳腫瘍のさまざまな症状の中のひとつに旋回運動(くるくる回る)があるのです。他にもけいれん発作や意識障害などさまざまな症状が現れます。
脳に腫瘍(癌)があっても最初の段階で、症状はでにくく発見は難しいです。しかも症状があらわれ、気ががついた時にはすでに既に癌が進行している事も少なくありません。
内耳炎
内耳炎とは内耳が炎症を起こしている症状の事をいいます。内耳は聴覚、平衡感覚に関係する神経が伸びてきています。内耳炎を発症すると難聴や神経症状などが起こります。その神経症状の中のひとつに旋回運動(くるくる回る)があります。さらに症状が悪化すると内耳の近くにある神経まで炎症が進み、顔面神経麻痺を起こす可能性もありますので注意しましょう。
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まとめ
愛犬が突然回りだして止まらなくなったりという事がこれから起こるかもしれません。
愛犬がくるくる回ると楽しそうで、ついつい見入ってしまいます。
しかも回り方でいろいろな意味合いがありとても興味深いですよね。
くるくる回る行動には可愛いだけじゃなく、危険な病気が潜んでいるケースや傷、虫刺され等、原因はさまざまです。
愛犬の回り方がいつもと違ったり、回る時間がいつもよりあきらかに長いなどの異変を感じたら、スマートフォンやビデオカメラ等で愛犬を撮影し医師に相談しましょう。